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ゆうきつなげる
地産地消の仕事人、山際総料理長をたずねて(3)

山際総料理長ロングインタビュー[3]
今後の展望

9. 山際さんの今後の展望をお聞かせください。
有機野菜を使った料理実習を15〜20分の番組にして、教育委員会に発信しようと思っているんです。それを各学校がネットを通じて見られるようにしたい。2010年の一つの目標です。子どもさんたちの食に対する意識がずいぶん変わってきていますからね。旬もわからないし、サプリメントを食べていたら栄養がとれるというような考えを根本から変えていきたい。子どもさんたちが高校生になってからは遅いんです。小学生のうちから教育していかないといけないと思います。いま福島県と相談中ですが、予算が出ればすぐに取りかかる予定です。
子ども達と食
10. 山際さんが有機野菜と出会って良かったことは何ですか?
私は子どもの頃、おふくろが畑で育てた野菜を食べていたので、有機野菜が懐かしく感じるんですよ。このホテルに勤める以前、料理人として修行していたときは「にんじんがおいしくないなぁ、トマトらしくないなぁ」と思っていました。でも市場から仕入れているものだからしょうがない。それが自分で有機野菜を仕入れて食べるようになって、「懐かしいなぁ、おいしいなぁ」という気持ちがよみがえってきたんです。これからは野菜も主役になります。あとは提供の仕方と、メッセージをどれだけ伝えられるかで、変わっていくと思いますね。
11. 食べる人が直接、有機野菜を手に入れる方法はありますか?
今はそこがちょっと難しいんじゃないでしょうか。ネットショップもあるけれど農家と“顔の見えるお付き合い”はできないですからね。それと最近は農家の方が直接農産物を販売するファーマーズマーケットも増えていますが、この農産物にランクをつけたほうがいいんじゃないかと思っています。低農薬、無農薬、有機農業などすべて同じ扱いなので、こだわりのある農家さんほど悩みの種になっています。よりこだわりを持って作られた農産物のコーナーを別に設ければ、2〜3割高くてもそれを求める方もいると思うんですね。ランクをつけたほうが農家さんにとっても励みになるはずです。
12. 有機農業の農家と食べる人を結びつけるために、今後何が必要だと思われますか?
まず農家と食べる人の橋渡し役が必要だと思います。例えば我々のような料理人と農家の関係がより密接になれば、もっといい農産物が広がるんじゃないでしょうか。実は2009年に、埼玉県の料理人を福島県の生産地に案内したんですよ。そうしたら、直接農家さんの話を聞けたということで皆さん感動されたんです。やはりパンフレットやネットだけでは伝わらない、ダイレクトな感動があるんですね。いまだにその料理人と農家はつながっていて、食材を送ってもらっているそうです。これからは農家側も自分たちのこだわりを伝えていく必要があるでしょうし、食べる人との間でコーディネーター的な役割をする人材も求められていくと思います。
山際さん