今回取材に伺ったのは、愛知県豊橋と名古屋で開催されている有機農産物の朝市です。朝市は、農産物を作る人にとっては自分のこだわりや思いを伝えられ、それを料理して食べる人にとってはどこでどんなふうに作られているかがわかる、格好の出会いの場。新しく農業を始めた人にとっては売り先を確保できるありがたい場でもあります。最近では全国各地にこうした農産物の直売所ができていますが、愛知県のこの2つの朝市が他と違うのは有機農産物に限って販売していること。しかも農家が直接情報とともに農産物を販売することで食べる人との信頼関係がしっかりと築かれ、お互いに顔の見える交流ができているところです。では、なぜこの2つの朝市が農家と食べる人をつなぐ場としてうまく機能しているのでしょうか。農家から直接食べる人へつなげる仕組みがわかれば、他の地域でも応用できるのではないかと思い、それぞれの成功の秘訣をお聞きしてきました。
すると、共通する「4つの成功の秘訣」があることがわかったのです。
1) 利益追求だけでなく、“有機農業という生き方”を選んだ農家が集まっていること。
2) 農家と食べる人が交流できる場所を確保していること。
3) 定期的に情報発信を行っていること。
4) 朝市の運営を支援するキーマンがいること。
